[No.2]
消耗
【登場人物】
トルネコ、トロデ、ゲマ
「はぁはぁ……はぁ」
昼でも光の届かない、漆黒と静寂の森の中に荒い息づかいが響く…
トルネコだ。
腰には、いくつかの丸い黒光りするものをぶら下げている。
おそらく、爆弾…手榴弾であろう。
(ネネ、ポポロ…ワシ、一人でこんな所へ来てしまったが大丈夫だろうか…)
ガサッ
しかし、家族の心配をしている暇はなくなった
ガサッガサガサ
すぐそばの茂みから音がする。風はやんでいる。人間か?魔物か?
「勇者様、アリーナ(クリフトも)助けてくれ〜」
彼の頭に「たたかう」の選択肢はない。
そこから、逃げることも考えられず
思っていることを口に出しているのにも気づいてなかった。
トルネコは半歩後ずさりをし、身構えようとしたが、茂みの中にいたそれは
もう、飛び出していた。
「ハッッッ!!?」
「ゼ、ゼシガぢゃ〜ん!」
トルネコの胸に、小柄な人が奇声を上げながら飛び付いてきた
トルネコの胸に引っ付いているのは、緑色で醜い姿の呪われし王様トロデだ。
彼の豊満なボディをゼシカの豊乳と見間違えたらしい…。
当然トロデは直ぐに違和感に気づいた。トルネコは状況を理解できず固まっている。
このとき二人に浮かんだ考えは逃げること以外にない。
「ひぇぇぇー!こ、殺さないで〜」
お互い同じ叫び声を上げながら、別々の方向に逃げ出した。
…どの位走っただろうか松明は消えている。
ザックがない。落としたようだ。
まだ、日没までは時間がある。
トルネコは木の根元で休むことにした。仲間に会えるのを信じて…
「おや?気配も消せない豚さんがあんなところに…ほっほっほ」
ロ−ブを着た人とは言いにくい者…ゲマだ!
【D-3/森/午前〜昼】
【トルネコ@DQ4】
[状態]:疲労大 不安
[装備]:手榴弾(イオが圧縮されている)
[道具]:ポケットに薬草と火炎草(他はどこかに落としたようだ)
[思考]:しばらく休む
【トロデ@DQ8】
[状態]:混乱
[装備]:???
[道具]:???
[思考]:ゼシカちゃん探し
【ゲマ@DQ5】
[状態]:ウキウキ
[装備]:???
[道具]:???
[思考]:豚さん発見!