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[No.29]
 執念
【登場人物】
ヒミコ

女が、名簿の写真を憎しみに彩られた目で見つめている。
その瞳には、アリス、フィオ、サマンサが写っていた。

『わらわの、本当の姿を見たのはそなた達だけじゃ。
黙って大人しくしている限りそなたを殺しはせぬ。
それで、よいな?』
『何言ってんの!?若い娘達を生贄にして食べるような奴は、絶対に許せません!!』
『ん、往生際の悪いこった』
『どうしようもありませんね』
女戦士『…………死ね』

「わらわは、戦いに敗れ死んだはずじゃった。
それなのに、生きておる!
それに、この世界にはこやつらもおるではないか。
ならば、やるべきことは一つじゃ。
一人足りないが、あの忌々しい勇者共めを食ろうてやるわ。」

ヒミコの自信には、秘密があった。
支給品の中に、異国の草がある。きえさりそうだ。
対象者の体に振り掛けることで、姿を消すことができる便利なものである。
それが、二つ。

「ほっほっほっ。笑いがでるわ!
これを使えば、あやつが気付かないうちに、いとも容易く仕留めることができよう。」

支給品は、まだあった。温かい石……炎の属性の者に、力を与える程熱くはない。
使い道があるかは不明。
これは、無視した。

「ハーゴンとやらには、感謝せねばなるまいが……この首輪。
不味そうな肉じゃったが、あやつも……」

ヒミコは、チロリと舌を出すと山の上から森を見下ろした。
蛇は執念深い。そして、一度狙った獲物は逃がさない。
彼女が狩りをやめるのは、標的を捕らえたときか、命尽きる時だろう。
最初に彼女……いや、大蛇の生贄となるのは?
【D-5/山の上/朝】

【ヒミコ@DQ3】
[状態]:普通
[装備]:なし
[道具]:きえさりそう×2 ホットストーン
[思考]:アリス、フィオ、サマンサを喰らう 無用な戦闘はそれまで避ける

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