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バーサーカーが行く

バーサーカーが行く


登場人物
トロデ(DQ8)、マリア(DQ2)、バーサーカー(DQ2)


仲間を探してアリアハンの方へと赴くトロデとマリア。
マリアの話は聞いたため、今はトロデが喋りっぱなしである。
特に呪いをかけられてからラプソーンを倒すまでの旅と、
息子のエイト(もう彼の中では息子に決定しているらしい)について、特に力をいれて語る。
マリア自身は会ったことはないものの、どれほどエイトを頼りにしているかというのが手に取るように分かる。
きっと心強い仲間となってくれるだろう。
そうこうしているうちに、アリアハンとレーベを結ぶ橋へとさしかかった。

「マリア王女。いったんストップじゃ。誰かが待ち伏せておらんとも限らんからの。
 慎重に、様子を見るぞ。あまり大きな音は立てないように…」
「ぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアア!」
「こう言っとるそばから…なんじゃ?」
突然大きな声があたりに響き渡る。
「誰かの悲鳴…?」
「いや、ただの雄たけびじゃな。 こんな状況だというのに、ずいぶんと騒がしい輩じゃの」
声の方向を見る。
そこにはまるで血に染まったかのような真っ赤な髪をした、あまりにも巨大な鉄球を持った男。
バーサーカーが二人のほう目掛けて向かってきていた。

「あれは…。バーサーカーのようですわね。ただ、武器が…。モーニングスター?」
「どれどれ…? いかん! マリア王女! 森の中へ逃げるぞ!」
一見すると巨大なモーニングスター。だが、トロデは破壊の鉄球を知っていた。
その破壊力と攻撃範囲の広さは、古今東西すべての武器でもトップクラスといえよう。
重さもすさまじいもので、ヤンガスは戦闘のときに振り回しただけでとてつもなく疲れると言っていた。
なのにこちらを見つけてから常時振り回し、なのに一向にスピードは衰えない。
戦うのがどれほど危険なのかは一目瞭然だ。

「でゃああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
攻撃範囲は非常に広い破壊の鉄球。だが、森の中なら木々に邪魔され、逆に上手く扱えないとトロデは判断した。
甘かった。邪魔な木々をすべて粉砕しながら猛スピードで迫ってくる。
むしろ、破壊された木片や小さな木が飛んできて、かえって危険だった。
しかも、自分たちは足をとられてスピードは遅くなる。
これでは追いつかれるのは時間の問題。
マリアは呪文を唱えようとするが、やはり走りながらではなかなか集中できない。

「あ〜んな重い武器を振り回しておるというのに、なんちゅうスピードじゃ!
 ええい、進路変更! 橋のほうへ向かうぞ!
 なに、あいつを見たら誰か待ち構えておっても逃げ出すじゃろう!」
二人はもう一度平原に出る。だが、今度はバーサーカーのスピードが増す。
障害物がなくなって、さらにスピードを上げたのだ。
どちらにしろ、追いつかれる。
と、ここでマリアの呪文が完成する。

「マヌーサ!」
幻影を作り出し、相手のミスを誘う呪文。
普段ならこれでほぼ無力化できる。

「え…?」
だが、今回は違った。
バーサーカーは呪文の詠唱に気づいていて、光の壁を作り出していた。
何かが光ったと思うと、魔法弾がマリア自身のほうへと向かってきたのだ。
マリアの時代にはマホカンタは失われており、呪文を反射させる呪文があることに気づかなかったのだ。
マリアは幻影に包まれてしまった。

「ええい、バーサーカーのくせに悪知恵が働くやつじゃ!
 マリア王女、わしの手を離すなよ!」
トロデがミラーシールドを取り出す。
「くらえ!」
ミラーシールドを使って太陽の光を反射し、目を眩ませたのだ。
「ギアア…」
ついでにミラーシールドをバーサーカーの顔目掛けて投げつける。
「だああ!」
ガン! クリーンヒット!

これは一時的な足止め。バーサーカーはミラーシールドを拾い上げ、再び追ってくる。
トロデたちはちょうど橋にさしかかっていた。
「このままでは追いつかれますわ。ここは川に飛び込んで、いったん敵から逃れましょう」
マリアが提案するが、トロデは首を横に振る。
「いや、やつはそれでも追ってくるじゃろう。
 泳げないならいいが、そうでなければ不利な状況に変わりはないわい。
 それより、ワシに策がある」
そういうと、トロデはイクスクラメーションマークの付いたスイッチを取り出す。
バーサーカーがすぐそこまで迫ってきている。
ちょうど、トロデたちは橋の中央に位置する。
トロデが足元にそのスイッチを仕掛ける。
バーサーカーはそれにもかまわず、猛スピードで向かってくる。
そして鉄球を振り下ろそうとした瞬間。スイッチを踏んだ。

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
何が起こったのか分からない。ただ、びっくりしたのだ。
その拍子に腰に刺していたさざなみの剣を落っことし、
手からは破壊の鉄球がすっぽ抜け、橋げたを破壊してそのまま川の中へと落ちていった。
「ギ?」
その隙にトロデが、バーサーカーの落としたさざなみの剣を拾い上げ、利き腕めがけて一太刀浴びせる。
残念ながらこれはかわされてしまったが、マリアがいかづちの杖から炎の弾を発射する。
それでも彼は戦闘のプロ。なんなくひょいと横にかわす。…が、なんと足場がない。
破壊の鉄球が壊した橋げたの外に出てしまっていたのだ。
「ギャアアア!!」
そのままバーサーカーは真っ逆さまに落ちていった。
ぼちゃん。

「あいつ、わざと落ちよったな…」
トロデが下の川を見ながらつぶやく。
「え、そうでしたの?」
「わしの強さに気づいたんじゃな。思った以上に強かなやつじゃぞ」
要するに、たまたま落ちたのだ。
「ところでマリア王女、怪我はないかね?」
「ええ、おじさまこそ平気ですの?」
「なんの、わしはまだまだ現役じゃわい。
 さっきのわしの剣さばき、見ておったじゃろう?」
「…」
戦闘中、しかもマヌーサの影響が若干残っていたため、実は見てはいない。でも。
「さすがはトロデおじさま。すばらしい剣捌きでしたわ!」
トロデは多少危なっかしく見えるが、自身の実力は把握しているようだ。無茶はするまい。
お世辞でもいい、こういうときは褒めること。
「ぐはは、さすが、一国の王女にもなると違うの。エイトのやつにも少しは見習ってほしいわい」
一方で、お世辞だと見抜かれているのは気づいていない。

「あいつ、すでに誰か殺しておったようだの。鉄球に血が付いておった。
 話が通じる相手なら、わしが説得したんじゃがの…」
「浮き上がってきたところを仕留めますか?」
「そのまま浮かんでくるほど単純でもあるまい。ひとまず離れたほうがよいじゃろう」
「では、予定通り、城に行きましょう。あれだけ大きい城なら、人も集まるはずですわ」
「そうじゃな、わしの城よりは小さいが、きっと誰かに会えるじゃろ」
仲間と出会うため、二人はアリアハンへと向かう。
マリアの仲間が二人とも死んでいることを知る術は今はない。

バーサーカーが上陸する。
左手にミラーシールドを、右手にはいったん落とした破壊の鉄球を持って。
彼は恨みとか、屈辱とか、そういったものは感じない。ただ動くものがあれば狩る、それだけだ。
次なる標的を求め、バーサーカーが行く。
  


【D-3/橋の東側/昼】

【トロデ@DQ8】
[状態]:疲労(軽) 空腹(軽)
[装備]:さざなみの剣
[道具]:支給品一式(不明の品が1?)
[思考]:仲間を探し、ハーゴンを倒す?

【マリア@DQ2ムーンブルク王女】
[状態]:健康
[装備]:いかずちの杖
[道具]:支給品一式(不明の品が1〜2?)
[思考]:仲間を探し、ハーゴンを倒す
[行動方針]:アリアハンへ

【D-3/橋の西側の川辺/昼】

【バーサーカー@DQ2】
[状態]:健康 びしょ濡れ
[装備]:破壊の鉄球 ミラーシールド
[思考]:闘争本能のままに獲物を求める


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