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for dear

for dear


登場人物
ローラ(DQ1)、エイト(DQ8)


   貴方とはじめて会ったのは、暗い暗い洞窟の中でした。
  竜王さんに攫われて、訳も分からず一室に押し込められて、ずっと泣いていた私。
  貴方は「面倒くせえな」と言いながらも、さりげなく私を慰めようとしてくれましたね。

  何度となく言った私のワガママも、ちゃんとかなえてくれた貴方。
  文句を言っていながらでも、必ず私の話し相手になってくれていた貴方。
  貴方の優しさに触れていたお陰で、暗い洞窟での日々を辛く感じることはありませんでした。

  「竜王様は、オレの全てだ」と誇らしげに話す貴方、とっても格好よかった。
  その頃からでしょうか。私を攫った竜王さんのことを、憎く思わなくなったのは。
  だってそうでしょう?貴方が尊敬する「主」を私が憎んでいては、貴方に辛い思いをさせるだけですから。
  貴方のように立派な忠臣のいる方が悪い人なわけありませんから、私は竜王さんを許すことにしたんです。

  そして、あの日。
  私を助けに来てくれたアレフ様を退けようと戦いに向かった日。
  断末魔に声が響いて間も無く、アレフ様が私のことを抱き上げてくれた日。

  暗い洞窟から出られて、嬉しかったはずなのに。
  心の底から喜ぶことが出来なかったのは。
  貴方が最後に、ほんの少しだけ、悲しい目をして出ていったからでした。
 
 
  この世界に呼び出されてすぐ、貴方が私を助けてくれたとき。
  これでまた、貴方とお話ができるって。
  今度こそ貴方のことを、アレフ様に紹介できるって。
  すっごく、嬉しかったんですよ。

  だけどまた、それは叶わなくなっちゃいました。
 
 
 
  そうそう、聞いてください。
  アレフ様の手がかり、見つかったんですよ。

  レーベの村で私達を助けてくれた方(エイトさん、って言うんですけど)が、お会いしたんですって。
  あの人もずっと私のことを探していてくれていて、今は南へ向かっているそうなんです。
  ちょうど私達とは入れ違いになったみたいで、エイトさんもびっくりしてました。

  貴方を失った直後に、こうしてアレフ様の手がかりが掴めるだなんて。
  運命の悪戯って、こういうことを言うんでしょうか。
  できることなら、この報せは貴方と聞きたかった。
  貴方なら、きっと一緒に喜んでくれただろうから。

  ダメですね、私。
  やっと訪れたチャンスなのに、いつまでもくよくよして。
  これじゃまた、貴方に「バカ女」って怒られちゃう。

  あれ……うふふ。
  貴方に怒られちゃうって思ったら、なんだか元気が出てきました。
  なんだか本当に貴方に励まされたみたい。

  うん、もう大丈夫。
  貴方が命を賭けて守ってくれたこの命で、あの人を探しに行きます。

  それともう一つ、決めました。
  私、竜王さんのことも探します。
  もしかしたら、ただのおせっかいかもしれません。
  だけど貴方が果たせなかった事、私が果たしてあげたい。

  それに、竜王さんに伝えたいんです。
  勇敢で、主想いで、とっても優しい、大好きなドラゴンさんがいたって。
 
 
 
「行きましょう、エイトさん」
「もう、いいんですか?」
「はい。大丈夫です」
 
 
  貴方とお話することは、もうできないけれど。
  貴方の背に乗せてもらうことも、もうできないけれど。
 
 
「では僕が、責任を持ってアレフさんのところまでお連れ致します。…『彼』の分も、必ず」
「でもあまり無理はしないでくださいね?エイトさんもお疲れのようですから」
「そうですね。休み休み、ゆっくり参りましょう」
 
 
  私は行きます。
  振り返らずに、前に進みます。
 
 
「…それにしても」
「どうかなさいました?」
「やっぱり僕は、王族の方とご縁があるなあ、と」
「あら、そうなんですか?」
「ええ。元々僕はトロデーンというお城で――」
 
 
  危なっかしくて、見ていられないかもしれないですけど。
  どうか見守っていてくださいね、ゴンさん。


【B-2/レーベ南の平原/深夜】

【ローラ@DQ1】
[状態]:HP1/2 火傷
[装備]:光のドレス
[道具]:ロトの剣 支給品一式
[思考]:アレフを探す 竜王にゴンの事を伝える ゲームを脱出する

【エイト@DQ8主人公】
[状態]:HP1/4 MP3/4 左肩にダメージ 腹部と背中に打撃 火傷
[装備]:メタルキングの槍
[道具]:支給品一式 首輪 メルビンの支給品一式(不明二つ)
[思考]:ローラをアレフの元に連れて行く 仲間(トロデ優先)を捜し、護る 危機を参加者に伝える


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