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one's free will

one's free will


登場人物
マルチェロ(DQ8)


ひとりでいきたい。
誰にも頼らず、誰にも邪魔されない。
自分が自由である場所を私は渇望する。
父と呼ぶのもおぞましいあの男に、母と一緒に追い出されてからは、その思いを強くした。
血筋に関係なく、自分が望むままに自分らしく振舞って生きていける場所を、世界に乞い続けた。
しかし、幾ら願っても、願いは叶えられず、私を抑圧しようとする者は後を絶たない。
オディロ院長。
唯一人、屈することを認めた人間が死んだ時、私は決意を固めた。

この世界では、
ただの兵士には王のように振る舞う事は許されず、たとえその兵が王の器を持っておろうとも、生まれついた身分からは逃れられない。

ならば、私が変えて見せる!
人があるがままに生きられる世界をつくって見せよう。
最早、誰であろうと私の邪魔はさせない。
下賎の血であることを理由に蔑視する貴族であろうと、たとえ神であろうと!!

聖堂騎士団
腐れきった聖職者
汚れた世界の頂点に座す法王
私を操ろうとした呪いの杖
願いを叶える為に、全てを耐え、全てを利用し、ようやく自分の思うが侭に生きられる場所を掴み取った。

しかし、世界は私の邪魔をした。
よりにもよって、私がその存在を否定している者どもを使って。

あの男の汚れた血をもつ、居場所を奪った全ての元凶
名家だという血筋を持つ気の強い女
盲目的に人の下風に立ち、たいした思考もなく、やたらと大声をだす粗野な男
実は王だったという化け物
王族の情けをうけた境遇に甘んじ、世界が与えるものをいともたやすく受け入れ、更には…。

マルチェロは、ふと頭を上げた。
周囲に重く響き渡る鐘の音が、止めど無い思考を途切れさせたようだ。
細い通りに身を隠し、大通りを窺っている。
観察に集中しているつもりだったが無為の時間に思考が耐えられなくなるものらしい。
ふくろから筆記用具と名簿と地図をとりだす。
放送の間は誰も動けまい。

近くにあった樽に座り、地図に禁止エリアを書きこむ。
「ふむ。今回のは興味深い場所を指示してきたな」
少しの間を置いて、再び冷酷な女の声が周りにこだまする。
『――死者の名を読み上げます』
名簿をとりだし、次々と読み上げられる該当者の上をペンで線を入れる。
「ククール」―――不肖の異母弟
己の思考に浮かびあがった嫌な単語に、無意識にピクリと片眉が上がる。
しかし、手は淡々と動きつづけた。
『――以上、死者13名、残り12名』
「ほう。」
短い感嘆の声が漏れる。
「これは、これは。このペースでいけば、順調に」
そこまで言いかけて、気づく。
異母弟と一緒にいた仲間。
この付近で見かけたのは、小僧、瀕死の化物、人ならざる者、少女3名、肥った中年、僧侶、鬼の怪物、そして異母弟。
名簿の絵と照らし合わせる。放送でよばれた者を省けば、6人。
12人中6人が結束する可能性がある。
「――――多い。」
おもわず、舌打ちをした。
やはり、あの時に。
小僧はともかく、化け物だけでも殺しておけば、と臍をかむ。

「…同様のことを前にも思ったな」
対峙していた男二人を奇襲した時に、武器を良く確認しておけば
行動が不可解な僧侶をにがさなければ
異母弟のイカサマに引っかからなければ
異母弟?
自分の紡ぎ出した言葉に違和感がよぎる。
私はアレを弟と認めてはいなかったはずではなかったか?
思い悩む事自体くだらない。
もはや私の邪魔をすることもない者だ。

「私の邪魔をしたものは、結局、全員死んだのだ」
口の端を吊り上げる。
「そして、生き残るのは常に、ひとり」


【E-4/アリアハン城下町大通り付近/朝(放送直後)】

【マルチェロ@DQ8】
[状態]:左目欠損(傷は治療) HPほぼ全快 MP1/3
[装備]:折れた皆殺しの剣(呪い克服)
[道具]:84mm無反動砲カール・グスタフ(グスタフの弾 発煙弾×2 照明弾×1)
[思考]:ゲームに乗る(ただし積極的に殺しに行かない) 宿屋組を優先的に警戒
     可能な限り情報の獲得を行う(喋らせてから殺す など)


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